2011年4月30日土曜日

サン・デッキでの読書

4/29 (金) 晴れ
 
最近、天気が良いこともあって、昼間はけっこう暖かい。
気温も少しずつ上がっており、今日の昼は15℃ぐらいはあったと思う。
朝は寒いのだが、夕方はセーターを着ているとしばしば汗ばむことがある。
 
暖かくなりつつあることに加え日照時間がどんどん伸びており、まだ5月になっていないというのに8時ぐらいまでは外が明るい。
そうなると当たり前だが、なんとなく家の中にいるのがもったいないような気がしてくる。
 
実は2週間前あたりからそんな気分がして、夕食後にサン・デッキに出て読書しようとしたのだが、風が冷たくて全然ダメだった。
今まで4~5回トライして、いつも寒くて5分ぐらいで挫折していた。
 
今日もダメかな~と思いつつ外に出てみたら、まだ寒いことは寒いのだが、風がないため30分ぐらいは読書を楽しむことができた。
今読んでいるのは日本語学校で借りてきた「ザ・ジグゾーマン:英国犯罪心理学者の回想」で、非日常的な内容だけにかなり読みごたえがある。
 

2011年4月28日木曜日

指導医がたくさん

4/27 (水) くもり
 
たくさんとは言っても2人なのだが、複数の指導者から教育を受けるチャンスがあるのはとてもありがたいことだと思う。
ただその2人のうちどちらが上席というのが明らかでないので(実際、親友どうしみたいなのだが)、2人が異なることを言う時には本当に困ってしまう。
 
以前にも書いたが、別々のオーベンが別々のことを言うので困っている研修医のような状態だというわけだ。
本当の研修医と違うのは、自分は日本では指導医としての経験があることで、複数の指導医の気分が少しはわかることだ。
うまく2人との関係を調整しつつ、最終的には完成度の高い研究ができるようにしたいと思っている。
 
ところで、こっちのレジデントたちも日本の研修医と同様に指導のあり方に悩まされている。
特にレジデントが悩むのは、硬膜外カテーテルを挿入したあとのテープの貼り方だ。
 
以前、あるレジデントと一緒に胸部麻酔を4週間経験したことがあったが、その間、全ての指導医が異なるテープの貼り方を指導していたということがあった。
4週間の最後の方になると、「また違うこと言ってるよ」とレジデントと顔を見合わせてコソコソ話していたことを思い出す。
 

2011年4月27日水曜日

校正作業終了

4/26 (火) 雨のちくもり
 
結局、イースター休みの間に校正は終わらず、今日までずれこんでしまった。
二段組の PDF に小さい活字がびっしりと敷き詰めてあり、しかもそれがウン十枚もあって気が狂いそうな作業の連続だった。
しかしこうして終わってみると、イースターのパーティを途中で抜け出したりしてまでがんばったかいはあったと感じる。
 
編者がわれわれの原稿を足したり引いたりすることで、内容的には余分なものが削げ落ちてさらに充実したものになったように思う。
惜しいのは締め切りを守らなかった執筆者がいたために、新鮮味がかなり失われたことだ。
もっと締め切りを遅らせても良かったのなら、硬膜外麻酔が OLV 中の arterial oxygenation に与える影響とか、OLV 中の fluid responsiveness に関する新知見とかも足すことができたのに、残念でしかたがない。
 
出版社はもちろん北米の会社なのだが、その作業にはかなり粗雑な印象を受けた。
例えば参考文献に関して、編者サイドで足すこともあると思うのだが、せめてこちらが挙げた文献とダブっていないかどうかぐらいはチェックしておいてほしかったと思う。
同じ文献がいくつもダブって見つかった時は、正直、ガックリした。
 
自分がここ数年で仕事をした中では、出版社は克誠堂が最も優れていると思う。
先方が求めてくる作業は膨大でレベルも高いのだが、著者の力をうまく引き出すことに成功しているようにも感じる。
自分がカナダに来たことで本の校正作業が手間取ったこともあったのだが、克誠堂が柔軟にすばやく対応してくれたことで、ほとんどストレスを感じずに済んだことを思い出す。
 

2011年4月26日火曜日

fid● でのトラブル

4/25 (月) 雨
 
昨日は Queen Elizabeth Park のまわりを1周走り、39 分 19 秒。
全力で走る時は、1周がせいぜいだと思う。
 
fid● 社のプリペイド携帯を使っていることは以前にも書いたかもしれない。
だいたい2週間ごとに 20 ドルのバウチャーを買い、fid● のしかるべき番号にかけ、14ケタの番号を打ち込むことでチャージしている。
 
今日もいつものように 14 ケタの番号を打ち込もうとしたのだが、自動音声メッセージが「バウチャーが有効ではない」みたいなことを言っていて、結局リジェクトされてしまった。
困って fid● の店に戻り、かくかくしかじかと事情を説明するはめになったのだが、その時の店の対応が非常に興味深かったので、ここに書いてもかまわなそうなことだけ載せておく。
 
日本だったら恐縮した店員が全力で努力し、その場での解決を試みるのが普通だと思うが、どうもここではそうはいかないらしい。
まず店員は通常の手順でアカウントへのリフィリングを試み、それがだめだとわかるとなぜか客にその場でカスタマー・サービスへ電話させるのだ。
 
まさに、「えっ、あんたが解決しないでオレがかけるわけ?!」って感じ。
予想していた通りだがカスタマー・サービスの係員は恐ろしく横柄で、しかもそこからさらに別の場所に電話を転送され、結局、回答は「システムの異常なので2時間後にもう一度電話をかけろ」とのことだった。
 
さまざまな文化の違いについては少しは経験してきたつもりだが、ちょっとしたトラブルに巻き込まれるとまだまだ耐性がないみたいで、文化の違いを超えて不快感が極まる。
・・・が、怒りはけっこう有効利用できるもので、fid● の不親切な窓口のニイちゃんと電話の向こうの横柄なおっさんのことを思い浮かべることで今日の英会話の学習がおそろしく良好に進んだことも、とりあえず備忘録に残しておきたい。
 

2011年4月24日日曜日

Easter Celebration Services @ Burnaby

4/23 (土) 晴れ
 
クリスチャンではない自分にはピンと来ないのだが、クリスチャンにとってはクリスマスよりもイースターの方がはるかに重要なのだそうだ。
キリストが復活したのがこの時期なので、キリスト教の原点という意味合いがあるのかもしれない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD
 
それで M 君に連れられて、クリスマスと同様に教会のイースターのイベントに行ってきた。
バーナビーにあるメガ・チャーチで、メトロタウンの駅から 130 番のバスで行くことができる。
http://www.willingdon.org/
 
クリスマスと同様に音楽と歌はたくさんあったが、劇のようなものはなかった。
おそらく教会員の有志がサークル活動のような形で、演奏や歌やダンスを今まで練習してきたのだろう。
クリスマスのイベントではただ劇や音楽を観たり聞いたりしただけだったが、今日はもうちょっとシリアスで、立って一緒に歌うことが期待されていたようだった。
 
もっとも自分はそういう歌は知らないので、どうすることもできなかったが・・・。
どの歌もほとんど歌詞は同様で、Jesus、God、redeemed、alive、rise といった単語がキーワードになっているようだ。
ちょっと自分は場違いなような気がしてならなかったが、本場のイースターがどんな感じかということは何となくつかめた。
 
その後で M 君と Kingsway 通り沿いでインド料理を食べ、コマーシャル・ドライブ近辺で飲むつもりだったがどこも混んでいて、結局コーヒーを飲んで帰った。
いつも思うことだが、日本から遠く離れて「外人」として異国で暮らしてみると、現地の友達の存在が本当にありがたく感じられる。
 

2011年4月23日土曜日

本の校正

4/22 (金) 晴れ
 
イースターの週末だが、本の校正をするために病院へ。
一日中オフィスには誰も来ず、真っ暗で静まり返っていた。
連休中に自分だけ仕事をしているのは、何となくつまらないような気がしなくもない。
この4連休を利用して友達とバンフへ行くという案もあったのだが、ちょっとしたトラブルから中止せざるを得なくなってしまったのだから、まあ仕方がないのだが・・・。
 
本の校正に関しては紙のやりとりをするということはなく、メールを使っての PDF のやりとりによって行なわれる。
指導医からは PDF が送られてきただけで大した説明もなかったのだが、どうもわれわれが書いた原稿をトロント大学の S 教授がところどころ表現を改め、さらにそれを編集部で言葉遣いを直すと言う段取りを踏んでいるらしい。
 
「Hypercapnea は有害だ」といったような主観を伴う強めの表現はことごとく削除されていた。
また、理由はよくわからないが、われわれが書いた「一側肺換気中は酸素飽和度を 90% 以上に保つ」という表現が、なぜか92~94%に改められていた。
 
残念ながら 92~94% の根拠となる文献がついておらず、今ひとつ説得力に欠ける気がしないでもない。
機会を見つけて、ぜひ S 教授にそのあたりの話を聞いてみたいと思っている。
 

2011年4月21日木曜日

講演会終了 --- 帰国へ一歩前進

4/20 (水) くもりのち雨
 
今日の水曜日朝恒例の講演会は、指導医と自分の番だった。
朝、もうちょっとのところでバスに乗り遅れ、遅刻ぎりぎりに着くはめになってしまい、けっこうあせった。
朝一番であせったためか、自分のパソコンがプロジェクターを認識しないとか、マイクが作動しないとか、指導医のパソコンがスライドショーのモードにならないとか、その後のトラブルには全く無頓着でいられた。
 
自分で言うのもなんだが、われわれの講演会はまあまあうまくいったのではないかと思う。
指導医が研究の背景や臨床へのインパクトを合計30分ぐらい話し、自分が途中でオリジナルのデータを15分ぐらい紹介したのだが、オリジナルのデータをもとに最新の話題を提供する人はほかにはいないため、注目度も高かったような気がする。
 
日本の大学だとオリジナルの仕事(原著)に重きが置かれ、最近はそうでもなくなりつつあるもののやはりどうしても臨床や教育が軽んじられる傾向にあると思う。
一方、こちらでは麻酔科医が大学あるいは病院に雇われているというよりは各々が病院で開業しているようなイメージなので、給料をもらいつつ臨床以外の仕事をするという感じにはなかなかならないようだ。
特に UBC に直接雇われてポジションを得ている麻酔科医ではなく、UBC から形だけポジションを得ている人はそうだと思う。
 
カナダでは著書をたくさん出版して学会でも名を馳せているような麻酔科医でも、オリジナルの仕事がなくて原著論文がひどく少ない人がけっこう多い。
そういう人たちでも麻酔業界や医療へのインパクトはものすごく大きいので、臨床への貢献という点では世界トップレベルだという点がおもしろい。
 
今日の講演会が終わってから、2009 年に書いたテキストのゲラ刷りが届いていることを知らされた。
発行が間近なことが実感され、今さらながら努力が報われつつあるように感じる。
PDF にして膨大な枚数で確認するのが大変だが、イースターの休みのうちにやっつけてしまおうと思っている。
 
講演会が終わって、あとはこの研究を学会で発表して論文に仕上げるという次のステップへ進んだ。
2009 年のテキストの発行が間近となったことと合わせて、帰国へ向かって一歩前進したことが実感された一日だった。
 

2011年4月20日水曜日

再会 --- なんちゃってイタリアンのオーナー

4/19 (火) 晴れのちくもり
 
PubMed で文献検索していたら指導医がふらりと現われ、講演会の練習を再度行なうことになった。
自分としては昨日と同様にやったつもりだが、どうも結果の提示のしかたが不満足だったらしく修正することになった。
 
パワーポイントで結果を提示する際には、自分としてはいつも1枚のスライドに十分に時間をかけ、同じようなことでもしつこく述べるようにしている。
初めて他人の研究を見る人に、1枚のスライドで「有意差があったのは○○と××と△△でした」と言っただけですぐに理解してもらえるわけがないからだ。
 
ところが指導医の立場としては、それが冗長という印象を持つことになったらしい。
もっとも母国語の日本語では一瞬で表現できることを英語では時間がかかるので、英語でプレゼンする場合は長々としゃべらないように心がけるぐらいでちょうどいいのかもしれない。
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City Square で偶然、ダウンタウンに住んでいた時によく通った「なんちゃってイタリアン」の店のオーナーとばったり出会った。
もう9ヶ月ぐらい会っていなかったが、よく覚えていてくれたものだと思う。
 
聞くところによると、店は数ヶ月前にたたんだとのこと。
店で働いている時は強烈な営業スマイルで客を引きつけ、ものすごい勢いでバリバリと働いていたが、今日は生気がなくてすっかりしぼんでしまったような印象を受けた。
ロブソン・パブリック・マーケットのフードコートはすぐに入れ替わってしまっていたので、なかなかビジネスで成功するのは難しいということなのかもしれない。
 

2011年4月19日火曜日

講演会の打ち合わせ

4/18 (月) 晴れのちくもり
 
いよいよ自分の講演会の番がまわってきた。
日本語で話す時以上に練習が肝心なので、今日は早朝からひとりでブツブツ練習を繰り返した。
一部重複分があるのだが、パワーポイントのスライドは21枚あり、おおむね全体で 12 分かかることがわかった。
 
その後、指導医がやって来て最終的な打ち合わせを行なった。
指導医のチェックが入った時はさすがにちょっと緊張したので、ちょっと早口になったらしく12 分を少し下回ったのだが、指導医としてはどうも自分に 15 分間程度はしゃべってもらいたいらしく、しゃべる内容を増やされてしまった。
 
また、自分の指導医はパワーポイントに凝るのはあまり好きでないらしく、せっかく暖色系のカラフルな文字を全て寒色系に修正されてしまった。
その後さらに何回か練習を繰り返し、結局、14 分程度でおさまる見込みとなった。
 
英語で話す時に問題になるのはそれ自体が難しいこと以外に、英語に集中してしまうために、アニメーションや別のスライドに一時的に移動したりといったワザがおろそかになりがちなことだ。
練習の最中に、何度もタイミングをはずしてしまった。
淡白なスライドにすればそういう苦労はいらないのだろうが、それではせっかくしゃべる楽しみも薄れるというもので、日本でのいつも通りのやり方で取り組んでいるところ。
 

2011年4月18日月曜日

サン・ラン完走しました

4/17 (日) 晴れ
 
ラッキーなことに今日は朝からよく晴れており、雨に濡れることなくサン・ランに参加することができた。
気温もそこそこ高くなったみたいで、Tシャツを重ね着して行ったら暑いぐらいだった。
 
正式タイムは明日の Vancouver Sun を待たないといけないが、手元の時計では残念ながら1時間を切ることができなかった。
去年よりも終始ペースは遅かったが、苦しくてペースを上げることもできなかったので、まあこれが現在の体力だということだろう。
 
途中まで日本語学校の保護者の方にくっついていったが、English Bay を走っている時に脱落してしまった。
なんとか完走したものの、去年よりも苦しい苦しいレースだった。
 

2011年4月17日日曜日

サン・ラン前日

4/16 (土) くもりのち晴れ 一時大雨と雹
 
いよいよ明日はサン・ラン本番である。
ここ1週間は全く走っていなかったので、今日は本当に形ばかりなのだけれども、Queen Elizabeth Park まで行って戻ってきた。
タイムは 20 分 9 秒。
 
いつものことだが、天気が危ぶまれる。
昨日の時点では、 17 日からの週の天気は全ての曜日で晴れマークと曇りマークが両方出ていたのに、さっき見たら全ての日で同じように雨だった。
1週間で全ての曜日が同じ天気予報というのが、いかにもバンクーバーらしい。
 
金曜日は夕方気分が悪くなって横にならざるを得なかったが、今日はまあまあ体調がいい。
講演会が近いためにちょっとがんばり過ぎたせいかもしれない。
タイムはともかくとして、明日は完走めざして走るつもり。
 

2011年4月15日金曜日

エクセル統計 2008

4/14 (木) くもりのち雨 一時雪
 
4月半ばなのにもかかわらず、昼間の気温は摂氏2度だった。
病院に手袋を持ってこなかったことを、はげしく後悔した。
しかも大家さんが言うには、一時雪が降ったとのこと。
 
寒すぎる。
信じられない。
次の日曜はいよいよサン・ランだが、氷雨の中を走ることだけはかんべんしてほしい。
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大学のサーバーが自分へのメールを拒否した件は、幸いなことに昨日のうちに解決した。
担当者によると、地震が起こったために安全システムが作動したことと関連があるとのこと。
大学が拒否したメールの中に、重要なものがなかったことを祈るばかり。
 
また、自分の統計ソフト「エクセル統計2008」の調子が悪かったことは、昨日すでに書いた。
それで「エクセル統計」で有名な株式会社エスミにものすごいロング・メールを書いて問い合わせたのだが、先方からなんと「うちの製品じゃありません」という返事がきた。
 
しかも丁寧なことに、おそらく SSRI という会社のものでしょうと、わざわざウェブサイトまで教えてくれた。
他社の製品のことまで教えてくれるなんて、さすがはエスミだと感心してしまった。
 
それで思い出したのだが、確かバンクーバーに来るにあたってその直前に統計ソフトを購入して、ラップ・トップにインストールしたのだった。
ユーザー登録をしたかどうかは記憶にない。
 

2011年4月14日木曜日

いろいろなトラブル

4/13 (水) くもり
 
今日はいろいろとトラブルの多い一日で、仕事がなかなかはかどらなかった。
まず、大学で使っている自分のメールアドレスが、受信拒否されている状態になっていることに偶然気づいた。
 
何度自分宛てにメールを送っても、拒否されてしまうのである。
大学のしかるべき機関に連絡を取って、現在対応してもらっているところ。
 
また、自分のラップ・トップの統計ソフトを使おうとしたら、いつのまにか使えない状態になっていることに気づいた。
ずっと前は順調に使っていたはずなのに、なぜか今日は「ユーザー登録がされていません」というメッセージが出て、一蹴されてしまった。
これについては、ソフトの会社に連絡しないといけないだろう。
 
しかたがないので D 先生おすすめのフリーの統計ソフトをダウンロードしたのだが、自分のラップ・トップでは動かなかった。
理由はわからない。
自分のオフィスのパソコンにもダウンロードしたが、そちらは動いたものの、肝心なところで使い方がわからず時間を無駄にしてしまった。
 
ついていない時は、こんなものかもしれない。
パソコンやネット関連のトラブルが膨大な時間を浪費するもとになるのは、あたりまえだが日本でもこっちでも同じようだ。
 

2011年4月13日水曜日

統計に関する打ち合わせ

4/12 (火) くもり
 
統計処理を担当してくれた D 先生および指導医の J 先生とミーティングを行なった。
D先生が STATA の出力の読み方をまず説明し、それらについて J 先生と自分が質問していくという形で話は進んだ。
 
多変量解析については自分はそんなに経験がないのだが、以前ちょっとだけやった時は、単変量解析の結果をふまえた上で、変数の選択はソフトウェアにおまかせしたような記憶がある。
その方が再現性があるし、恣意的に変数を選ぶことによる誤りを避けられると思ったからだ。
 
ところが D 先生は逆に、変数の選択に関しては自分の知恵をフルに活用してギリギリまで絞り込み、最後の最後にコンピュータに働かせるというパターンを採っていたようだ。
どちらが絶対的に優れているというわけでもなくポリシーの問題なのだと思うが、現時点では自分の経験不足のためにどちらがいいかの議論を展開するには到っていない。
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新しい店子は大家さんとの約束を守らず友達を連れ込んでいたために、今日は両者の間でバトルが展開していた。
もっともバトルをしかけているのは大家さんの方で、店子の方は一向に気にしていない。
「そんなに怒らないでよ、マミー」みたいな猫なで声で甘えていて、全く懲りていない様子だった。
ホームステイ・ビジネスは苦労が多いと思う。
 
その店子がケータイにどうやってデポジットしたらいいかわからないと言うので、手伝ってやった。
ケータイ会社のしかるべき番号にかけて、先方の(当然、英語の)指示に応じてボタンを押しつつ、最終的にはバウチャーに載っている 14 桁の番号を打ち込むというパターンなのだが、慣れないと確かに最初はなかなか難しい。
 
その店子は本当に落ち着きがなくて、指がつねにブラックベリーのボタンの上を行ったり来たりしていた。
しかも先方のアナウンスで “to confirm …” というメッセージの一部に対して “to” を “two” と勘違いしていきなり「2」のボタンを押したりするものだから、「テクニカルエラーが起きました」というメッセージとともに電話が切れるということの繰り返しで、本当にイラついた。
「だから押すなって言ってんのに」って思わず日本語で文句が出てしまう。
ほんの 10 秒間も待つことのできないキャラみたいだ。
 

2011年4月12日火曜日

解析から解釈へ

4/11 (月) 晴れ
 
データの統計処理をしてくれていた D 先生から、メールで結果のファイルが届いた。
ただでさえ統計は難しいのにあたり前だが英語で書いてあるし、STATA という統計ソフトを使っているらしいのだが、結果があまりにも複雑でよくわからない。
 
現時点ではかろうじて単変量解析に関しては、どういう項目をどんな方法で処理したかがおぼろげながら想像できる程度。
有意差があるのかないのか、どこを見ればいいのかがまず全然わからない。
 
明日はそのあたりのところを教わることになっている。
日本語でさえ困難なことを英語で教わるわけなので、まあある意味、明日は盛り上がることになりそうだ。
 

2011年4月11日月曜日

中東から来た店子

4/10 (日) 雨
 
昨日は先週と同様に公園を左回りに2周走り、タイムは1時間0分12秒。
1時間走り続ける自信はついたので、サン・ランではきっと Cambie の橋のたもとまでは少なくともたどり着くことはできるだろう。
 
今日は朝から雨でテニスは中止。
ダウンタウンの図書館に行って、文献の整理と統計方法の確認などを行なった。
 
図書館では自分のカードと PIN number とで、自分のパソコンでインターネットに接続できることを初めて知った。
係員に PIN number を設定したはずと言われ、確か自分で決めたのではなくて何かにちなんだ番号をあてがわれたことを思い出し、何回か失敗した後ようやくアクセスすることができた。
 
家に戻ると、中東某国からの新しい店子が到着していた。
大家さんのお姉さんのところの店子の友達だということで、新しい店子の友達も来ていた。
あまりにも偏食なので驚いた。
宗教上の理由以上のものがあるようだ。
 
1週間おいて次の月曜から英会話学校に通うらしい。
英語のレベルについては、”when” とか “where” とかも知らないようなレベルなのだが、大家さんが自分のことをジャパニーズだと紹介したら、”Oh, Fukushima, Fukushima” と言っていた。
地震以来、福島は中東まで知れわたっているようだ。
 

2011年4月9日土曜日

全てのデータ収集終了

4/8 (金) 晴れ
 
一部のデータ収集が残っていたので、診療録保管庫に再び通い始めたことは前に書いたと思う。
診療録がどこか別の病院に保管してあったということもあってなかなかそろえてもらえず、思ったよりも時間がかかってしまった。
最後の方は係の人にプレッシャーをかけることで、少しは早めてもらえたような気がする。
 
以前、いったんデータ収集を終了した時は、もうここに来ることはないだろう・・・と多少の感慨はあったように思うが、今回はまったくない。
論文の査読を受けた後で、追加のデータが必要なためにまた通い始めるという可能性がないわけではないから。
 
うだるような暑い日も、凍えそうな寒い日も、本当によく頑張ったと、自分で自分をほめてやりたい。
本当に暑かった日に UBC の学生と一緒に診療録保管庫で撮った写真があり、それは今度の講演会の時に使う予定。
 

2011年4月8日金曜日

パソコンが不調

4/7 (木) 晴れ
 
以前、ノートパソコンのバッテリーが壊れたことは書いた。
その時は電源ケーブルが抜けないように必死に押えながら仕事をして、こまめにバックアップをとるようにしていた。
 
今回はバッテリーは生きているのだが、AC 電源が使えなくなることが多くなってきた。
ふと気づくと画面が薄暗くなって、バッテリーが稼動している状態になっている。
 
以前から電源ケーブルと AC アダプターの間が妙にゆるくなったとは思っていた。
ゆるいのは今もそうなのだが、最近は電気的な接触まで甘くなってきているようだ。
ぐいっと差し込んでも、うまくいかないことが多い。
 
本当に使えなくなると仕事にならないので、今日はパソコンメーカーにメールで在庫がバンクーバー近辺にあるかどうか問い合わせてみた。
わざわざ 100 V 対応の製品をカナダに置いておくはずがないので、学会で一時帰国する時までとりあえずはだましだまし使うしかないかと思っている。
 

2011年4月6日水曜日

平穏な日々

4/5 (火) くもり
 
特に何ごともない平穏な日々が続いている。
ブログに書くネタがないのは困るのだが、言葉や習慣が異なる異国でまあまあ無事に暮らしていることは大いによしとしなければならない。
特に震災後はそう思う。
 
毎日コツコツと作業しているだけのことはあって、リフレッシャーコースのパワーポイントファイルはほぼ完成しつつある。
臨床をやりながらではこうはいかない。
今だからできるのだ。
 
数週間後に控えた講演会のパワーポイントも、統計処理が済みさえすれば完成できるところまでは仕上げた。
統計処理を担当している D 先生と時々話したりメールをやりとりしているのだが、やっぱり何かちょっと研究内容を誤解していることがあるように思う。
膝を交えてじっくり話をすることの重要さを感じる。
 

2011年4月4日月曜日

アウトドア・テニス@スタンレー・パーク

4/3 (日) くもりのち雨
 
ずっと楽しみにしていたスタンレー・パークでのテニス・ドリルが今日から始まった。
朝から重苦しい雲が垂れ込めていて、ひょっとしたら雨かもしれないと思っていたのだが、ラッキーなことに夕方までは天気がもってくれた。
 
インドア・テニスを一緒にやっていた G さんによるとものすごくうまい人たちが来るということだったし、テニスのコーチは自分と同じぐらいの技量の G さんを評して ”bottom” だと言っていたので、けっこう緊張してしまった。
しかし今日は定員12人に対して6人しか集まらず、自分が一緒にやるのが恥ずかしくなるぐらいうまい人はいなかったので、まあ楽しくやっていけた。
 
3面のテニス・コートに対して定員が12人なので、2時間ずっと打ちっぱなしと言うわけだ。
途中で息切れしてしまい、G さんとかコーチに心配されてしまった。
 
コーチ2人は夫婦らしいのだが、アジア系らしい男性コーチの英語がとてもわかりやすく助かった。
1回だけ何言っているのかわからないことがあったが、サーブがスライスするのでもっと右向きに打てということだったらしい。
 

2011年4月3日日曜日

Greek restaurant

4/2 (土) 晴れ時々くもり
 
サン・ランまでもう2週間しかないので、Queen Elizabeth Park のまわりを2周走った。
右回りだと急な坂があまりにもきついので、左回りに走ったのだが、往復も合わせてタイムは1時間0分57秒。
タイムは以前とくらべて早くはなっていないが、1時間走りきったのできっとサン・ランは完走できると思う。
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M君がダウンタウンのギリシア料理のレストランに連れて行ってくれた。
Thurlow と Davie の交差点から歩いてすぐのところにある Stepho’s Greek Taverna という店で、地元ではおそろしく有名らしい。
http://dinehere.ca/vancouver/stephos-greek-taverna
レストランなのに “Taverna” (食べるな)というのが笑える。
 
M君には 20 分は少なくとも待つと言われていたのだが、実際には少なくとも 30 分は外で行列の中にいたと思う。
店の前で並ぶのは日本人ぐらいかと思ったが、カナダ人も本当に価値のあるものには並ぶらしい。
何軒か隣にもギリシア料理の店があるのだが、そちらは閑古鳥が鳴いていてかわいそうなぐらいだった。
 
ラム肉の串刺しになったのとサラダ、ポテト、ライスがついていた。
ダウンタウンに住んでいた時にバビロン・カフェのチキン・シュバルマにはまったことは前にも書いたが、その時と同じように銀の器にのっていたサワークリームみたいなのが本当に中毒になりそうなぐらいうまい。
もしも家の台所にあったら、夜な夜ななめずってしまいそうなくせになりそうな味だと思う。
 

2011年4月2日土曜日

ペイントにハマった一日

4/1 (金) 雨
 
ここのところずっと日本麻酔科学会学術集会リフレッシャーコースの準備をしている。
図をふんだんに盛り込もうと思ってパワーポイントとペイントの間を行ったり来たりしているのだが、今日はペイントが全く動かずに困った。
 
ペイントを開いて何か作業をしようとするたびに、「メモリまたはリソースが足りないため、作業を完了できません」というメッセージが出てきて、いっこうに仕事が進まないのだ。
肺胞の絵を描こうと思って円をパワーポイントで描き、それをペイント上の消しゴムで一部消してから末梢気道を描こうとしても、ペーストしたものを動かそうとした時点で動かした軌跡が汚らしく残ってしまう。
仕方がないのでペイント上で円を描こうとしても、マウスを動かした痕跡が残ってしまい、全然うまくいかなかった。
 
ちょうどその時、コンピュータの右下に「仮想メモリ最小値が低すぎます」というメッセージが出ていたものだから、仮想メモリを設定したり、ハードディスクの容量を空けるためにいらないデータを捨てたりしたが、全くダメだった。
もちろん再起動してもダメ。
あたりまえなんだろうが、デフラグしてもダメだった。
 
最初からそうすれば良かったのだが初心に戻り、インターネットで「ペイント」、「メモリ」、「リソース」とキーワードを入れて調べた結果がこのウェブサイト。
http://support.microsoft.com/kb/129545/ja
ここには「これが唯一の解決方法」と書いてあったのだが、この唯一のものにたどりつくのに数時間以上かかってしまった。
 
原因は何日か前に、気管支に気管支ファイバーが嵌まり込んだ図を作るために、どこかの論文からダウンロードしたもともと大きい図を、さらに拡大してなぞったりしたことによるのだと思う。
毎日が productive な一日であるように願っているが、今日はつまらないことで苦労してしまい、productive からはほど遠かった。